■原産地 |
中国 |
■沿革と用途 |
中国の古い愛玩犬だが、オランダにもたら
されたのが1600年代の末頃だったといわ
れ、そのためヨーロッパではオランダの原
産犬種と信じられていた時代が長かった。
ペキニーズなどと同じ祖先犬から作出され
たと言われている。 しかし、中国における
この犬種の沿革はまったく不明である。
イギリスには、オランダ東インド会社を通じ
てもたらされるや、貴族の婦人たちに愛好
され急速に人気犬種となった。当時は断耳
をする習慣となっていた。
この犬種を愛好した皇帝や貴族のなかには
イギリスのウィリアム3世、ロシアのエカテリ
ナ2世王妃などがいる。
パグとは、ラテン語のにぎりこぶしのことで、
頭部の形がにぎりこぶしに似ているところか
ら名付けられたと伝えられている。
国によって犬種名が異なっている珍しい犬で
、それについては”その他”の項に記載しました |
■一般外貌 |
体躯は充実してよく筋肉が発達し、締まった
体格のスクエアな小型犬である。頭部はバラ
ンスのとれた大きさで、額には特徴である大
きな皺があります。 |
■性格 |
大胆でおとなしい。辛抱強く、自尊心も高い。
家庭犬、愛玩犬に最適 |
■頭部 |
額の皺がよく発達している。マズルは短く側望
して直角で、マスクは黒く、はっきりしている方
がよい。歯は丈夫で咬み合わせはアンダーショ
ットである。目の色は暗色で大きく丸い。
鼻筋は短く鼻は黒い。耳は薄く、ローズ耳とボ
タン耳があるが、ボタン耳が好ましい。柔らかい
ビロードのような垂れ耳で、付け根は高い。 |
■顎 |
太くわずかにアーチし、十分な長さがあり、
誇らしげに保持する。 |
■ボディー |
肩が良く傾斜し、背は短く真っ直ぐで、腰は幅
広くわずかに丸みをおび、胸は深く幅広い。
肋は丸みを持ってよく張り、腹はよく引き締まっ
てる。 |
■尾 |
付け根が高く、堅く巻き、二重巻きが望ましい。 |
■四肢 |
前肢は真っ直ぐで適度の長さを持ち非常に丈夫
である。指は兎足ほど長くなく猫足ほど丸くもな
い。指間は明瞭である。
爪は黒い。後肢は筋肉が良く発達し、爪は前肢
とほぼ同じである。 |
■被毛と毛色 |
毛質は短く、美しく密生している。毛色はシル
バー、アプリコット、ブラック、フォーンで、後頭部
から尾部まで黒い線があり、これおトレースと言
います。マズル、頬、前額、耳、背線などは、
出来るだけ黒いほうがいい。
ただし黒色犬はこの限りではない。 |
■歩様 |
脚は真っ直ぐ前方に運ばれ、内外にそれない。
軽快なリズムのある歩様で、誇らしげに運歩する。 |
■サイズ |
体重、雄雌ともに6.3〜8.5Kg |
■欠陥 |
失格1.陰睾丸
欠点1.オーバーショット
2。小さな頭部
3。長いマズル
4。貧弱なボディ
5。オーバーまたはアンダーウエイト |
■その他 |
ラテン系の国ではカーリン、ゲルマン系の国では
モプスと呼ぶ国が多い。
中国の広州、四川などでは覇向(パークゥ)と呼ば
れています。 |